これまでBIM GATEでは、建築BIMに関する様々な情報を提供・発信してきました。本記事では、建築BIMの導入や活用に役立つ情報をまとめて掲載していますので、上記の目次と併せて、必要情報の収集にご活用ください。
1.建築BIM(building information modeling)とは?
BIMとは?のページにてBIMと3DCADの違いやBIMのあらまし、BIMの活用方法、BIM活用がもたらすメリットなど、建築BIMについての情報を見ることができます。また、BIMの操作体験ができるBIMビューアもありますので、建築BIMを知るためにご活用ください。
2.BIMの導入に向けて
BIM GATEでは、BIMの導入で考えるべきことやBIMの導入手順、ロードマップなどの情報を以下の通り提供しています。BIM導入の際の参考情報としてご活用ください。
3.BIMを導入するために必要な設備は?
BIMを導入するためにはBIMソフトだけでなく、高性能なPCなどが必要になりますが、上を見ればキリがありません。そこで、実際に活用している設計者の方々が導入している設備や注意点、アドバイス等を以下の記事で解説しています。環境を整える際の参考にしてください。
- BIM用PCスペックについて①
(想定建物用途 例1:博物館 面積約9,000㎡ 例2:病院 面積約15,000㎡)
- BIM用PCスペックについて②
(想定建物用途 例1:S造2階建て事務所 延べ面積約600㎡ 例2:S造9階建て事務所 延べ面積約7,000㎡)
4.BIMを導入する際の補助金は?
BIMを導入する際の補助金としてIT導入補助金があります。ぜひご活用ください。
5.実際に導入した事例
動画でみる活用事例
日事連で開催したBIMセミナーでは、すでに建築BIMを導入し活用されている建築士事務所の皆様にどのように活用しているのか、実際にどんな効果があったのかをお話しいただきました。このセミナー動画はすべて講習動画掲載ページにて無料で閲覧可能となっていますので、実際に導入する際の参考情報として、ぜひご活用ください。 >>講習動画掲載ページへ
BIMソフト・分野別掲載動画一覧
<Archicad>
・BIMで見据える未来 業務改善のみならず変革を促す(意匠・構造・設備のデータ連携、働き方改革)
・地方組織設計事務所でのBIM推進の一例(設計担当スタッフを主体としたチーム編成でBIMを実務に活用)
<GLOOBE Architect>
・小規模設計事務所におけるBIMの効果と変化(PC環境、2DCADとの比較)
<Revit>
・地方組織設計事務所におけるBIM活用の歩みと展望(導入初期~現在の運用状況、社内普及の取り組み)
<Vectorworks>
・BIMの導入でさらなる高みへ(スキャンデータの活用、プレゼン手法の変化)
<設備>
・建築設備BIM(設備BIMとは?、意匠・構造とのデータ連携)
記事で見る活用事例
日事連で発行している会誌「日事連」では、隔月でBIMの活用方法やメリット・デメリット等について紹介していますので、上記動画と併せてBIMを導入・活用する際の参考情報としてご利用ください。(以下のソフト名をクリックすると各ソフトの活用事例掲載ページへ遷移します。)
- Archicad(グラフィソフトジャパン株式会社(GRAPHISOFT))
- GOOBE Architect(福井コンピュータアーキテクト株式会社)
- Revit(オートデスク株式会社(Autodesk))
- Vectorworks(ベクターワークスジャパン株式会社)
6.BIM活用で役立つツールやサイトの紹介
建築BIMを取り巻く環境は日々進化を続けています。様々なサービスやガイドラインが整理されていますので、ぜひご活用ください。
PLATEAU
PLATEAUは、国土交通省が様々なプレイヤーと連携して推進する、日本全国の都市デジタルツイン実現プロジェクトです。
都市活動のプラットフォームデータとして3D都市モデルを整備し、様々な領域でユースケースを開発しています。
さらに、誰もが自由に都市のデータを引き出せるよう、3D都市モデルをオープンデータとして提供しています。(引用:PLATEU公式ページ)
(BIM GATEでの紹介記事)
・国土交通省-PLATEAU VIEW3.0を公開 作図や太陽光シュミレーションをWEBブラウザで
BIM Uses Definitions
ニュージーランドのBIMinNZ Steering Groupという団体が、建築資産の創造・運用を行う業界のために、BIMの利用を引続き促進することを目的として利点をまとめて整備、公開した「NZ BIM HANDBOOK」の付録資料「APPENDIX D BIM USES DEFINITIONS」を国内事情に合わせて、日建設計株式会社が翻訳したものです。
発注者のBIMの活用方法をライフサイクルコンサルティング業者とともに整理する際、代表的な活用方法(BIM USES)としてリストから選択し、整理されています。
発注者からBIMを使いたいと要望があった際など、以下の記事で紹介している「やさしいガイドブック」と共に、打合せ資料等でご活用ください。
>>BIM Uses Definitions(外部:日建設計PDFリンク)
(BIM GATEでの紹介記事)
・分かりやすく解説:BIM USES DEFINITIONS やさしいガイドブック
・BIMの効果的な活用を促すためのハンドブック「BIM Uses Definitions Vol.1」を制作・公開-日本独自の事情に合わせて制作、BIM活用による建築領域のDXを推進
BIMの標準ワークフローガイドライン
BIMの活用を進めるため、国土交通省や設計三会では関係者間で標準的に想定されるワークフローを整理したBIMの標準ワークフローガイドラインを整理しています。建築BIMを活用したワークフローを検討する際にご活用ください。
①「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)」(令和4年3月)
【概要】(外部:国土交通省PDFリンク)
【本文】(外部:国土交通省PDFリンク)
②「設計BIMワークフローガイドライン 建築設計三会(第1版)」(令和3年10月)
(BIM GATEでの紹介記事)
・国土交通省-「建築分野におけるBIMの標準ワークフローと その活用方策に関するガイドライン(第2版)」を公表
集合住宅設計BIMガイドライン
独立行政法人都市再生機構より集合住宅への BIM 導入による生産性向上に向けた設計 BIM ガイドライン及びBIM データ類が公開されています。
>>集合住宅設計BIMガイドライン(UR都市機構公式サイト)
(BIM GATEでの紹介記事)
・集合住宅用途で初の設計 BIM ガイドラインを策定しました~ガイドラインと作成した BIM データ類を公開します~-UR都市機構
Revit版共有パラメータ(GUID)
各社間でデータ共有を行った場合にも別のデータとして認識されないようにするための共有パラメーター項目のGUID(コンピュータ言語で割り振られた識別コード)。以下の記事よりダウンロードの上、ご活用ください。
(BIM GATEでの紹介・GUID掲載記事)
・Revit版共有パラメータ(GUID)公開-建築設計三会
BIMパートナー
BIMを活用するには自事務所だけでなく、協力事務所の存在も必要不可欠です。BIM GATEでは、BIMを活用している建築士事務所協会会員を検索できるBIMパートナーというページを設置しております。ぜひ、BIMを活用しながら共に建築を創り上げるパートナーを探すためにご活用ください。
>>BIMパートナー
7.業界の取り組み・支援
国土交通省の取り組み
①取組状況
国土交通省では、BIMの活用により建築分野における生産性向上等が期待される建築BIMの普及・促進のため、様々な施策を実施しています。以下の動画や記事で国土交通省の取り組みについて知ることができます。
(BIM GATE内のコンテンツ)
・建築BIMの意義と取組状況について(講習動画ページ)
・BIM普及の取り組み
②BIMモデル事業
試行的な建築プロジェクトにおける、BIM導入の効果検証・課題分析等の取組みを行う民間事業者等を支援する「BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」を国土交通省が実施しています。以下の紹介記事から成果報告書も確認できますので、事業運営の参考資料としてご活用ください。
(BIM GATEでの紹介記事)
・国土交通省 BIMモデル事業効果検証・課題分析事例集へ令和4年度の成果を追加
③建築BIM加速化事業
「建築BIM加速化事業」は、一定の要件を満たす建築物を整備するプロジェクトにおいて、複数の事業者が連携して建築BIMデータの作成等を行う場合に、BIMソフトウェアや講習等に要する費用に対して、国が補助を行うものです。令和5-6年度も実施しておりますので、ぜひご参加ください。
日事連の取り組み
①取り組み
日事連においても建築士事務所の生産性向上等を期待し、BIMの普及・促進のために取り組んでいます。以下から日事連で実施している主な取り組みをご確認いただけます。
(BIM GATEでの紹介記事)
・日事連のBIM普及・活用の取り組み①
・日事連のBIM普及・活用の取り組み②
②マロニエBIM設計コンペティション
全国各地の建築士事務所協会が設定したそれぞれの地域の特徴的課題をBIMによる設計提案で競うことでその大きな可能性への理解を深め普及を促進することを目的としたコンペティションです。対象は建築設計に関わる学生、実務者すべての皆さんです。
(BIM GATEでの紹介記事)
・とちぎ建築プロジェクト2019・マロニエBIM設計コンペティション
・とちぎ建築プロジェクト2020・マロニエBIM設計コンペティション
・マロニエBIM設計コンペティション2021結果発表
・マロニエBIM設計コンペティション2022結果発表
・マロニエBIMコンペOSAKA 2023 開催結果
8.今後の展望
今後の展望を見据えた考えや、活動等もあります。
(BIM GATE内コンテンツ)
・BIMの現在、これからどう動く?(講習動画ページ)
・BIMは、建築と日本のあしたを拓くコミュニケーションツール(記事)