コラム日事連のBIM普及・活用の取り組み②

2019年6月に設定された「建築BIM推進会議」では、BIMを活用することで実現する将来像として「高品質・高精度な建築生産・維持管理の実現」「高効率なライフサイクルの実現」「社会資産としての建築物の価値の拡大」が示されました。

そして、それまで様々な関係団体で行われていたBIMに関する委員会活動などを「建築BIM推進会議」の下で部会として位置付け、官民で役割を分担し、BIMの活用による将来像を実現する上での個別の課題の検討と解決を図っていくことになりました。

日事連では、「建築BIM推進会議」を始め、様々な部会や関係団体の委員会活動などに対して委員を派遣し、BIMの標準化やガイドラインの策定に対し、建築士事務所の立場から意見を提示するなどの活動を行っています。

これまで、日事連が委員を派遣してとりまとめに関わったガイドラインには下記に示すようなものがあり、いずれも日事連の会員の約8割が30人以下の建築士事務所であるという現状に即して、中小の事務所に資する意見の反映などにも注力しています。

建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン
 建築BIM推進会議(第1版:令和2年3月、第2版:令和4年3月)
  ・BIMのプロセス横断的な活用に向け、関係者の役割・責任等を明確化したガイドライン
  ・日事連の建築BIM環境整備部会委員、建築設計三会として執筆・作成協力

官庁営繕事業におけるBIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン(旧版)および
官庁営繕事業におけるBIM活用ガイドライン
 国土交通省大臣官房官庁営繕部(令和5年3月)
  ・官庁営繕事業でBIMモデルを作成・利用する上での基本的な考え方を示したガイドライン
  ・日事連の官庁営繕事業における一貫したBIM活用に関する検討会委員として作成協力

設計BIMワークフローガイドライン
 建築設計三会(第1版:令和3年10月)
  ・設計段階で作成・引き渡しを行うBIMモデルとそのワークフローを定めたガイドライン
  ・日事連の委員として作成協力

今年度は、建築BIM推進会議の各部会を横断する課題やデータの利用拡大に関する重要な課題に取り組むため、タスクフォースが設置されました。そして、BIMによる建築確認や維持管理・運用のデジタル化などの社会実装を加速化させることとしています。

執筆者:BIMと情報環境WG委員 繁戸 和幸