コラム集合住宅用途で初の設計 BIM ガイドラインを策定しました~ガイドラインと作成した BIM データ類を公開します~-UR都市機構

独立行政法人都市再生機構(所在地:神奈川県横浜市、理事長:中島 正弘、以下「UR都市機構」)は、「住生活基本計画(令和3年3月 19 日閣議決定)」に定める「新技術を活用した住宅の生産・管理プロセスの DX の推進」を実現するため、集合住宅への BIM 導入による生産性向上に向けた研究を実施してきました。

今般、研究で得られた知見の成果として、集合住宅では初となる設計 BIM ガイドライン及びBIM データ類(以下「ガイドライン」)を公開しました。

UR都市機構は、ガイドラインの活用による集合住宅分野の生産性向上や BIM の普及・利用拡大を推進するとともに、活用結果のフィードバックによって研究を継続していきます。

<ガイドラインのイメージ>

本研究は、BIM の研究実績を有する工学院大学建築学部岩村雅人教授の協力の下、設計者の視点を取り入れるため株式会社日本設計(所在地:東京都港区、代表取締役社長:篠﨑 淳)と共同で実施したものです。

設計 BIM ガイドラインとは

設計者が「BIM を使う」ための手引書ではなく、発注者と設計者の双方が円滑に設計 BIM を進めることを目的として、ワークフローを改善するためのガイドラインです。合わせて、設計 BIMで使用する業務委託契約書のひな形やサンプルデータを掲出しています。

<集合設計BIM 設計ステージの考え方>
<企画から設計段階(S0~S4)までのワークフローと成果物>

「契約」「実務」「普及」のための整理が充実

「設計BIM発注」のための整理

業務発注に当たっては、予め上記の事項を取り決めておく必要があります。ガイドラインでは、設計 BIM 遂行上必要となる決め事を EIR・BEP として整理し、業務委託契約書を構成する添付文書の一つとしてまとめました。

<EIRとBEPのひな形>

「実務」のための整理

今までは各設計事務所で作成方法が異なっていましたが、標準化を図るべく、一般的なUR賃貸住宅を標準タイプとしたモデルデータを作成しました。

「普及」のための整理

集合住宅設計ガイドライン、説明リーフレットは下記 URL からダウンロードできます。 なお、UR標準 BIM モデルは令和5年6月中旬公開予定です。

https://www.ur-net.go.jp/rd_portal/UR-BIM/index.html

その他資料等

他詳細は以下の資料等をご参照ください

集合住宅用途で初の設計 BIM ガイドラインを策定しました(プレスリリース)

ガイドライン掲載ページ