BIMナレッジベースGLOOBEのBIMオブジェクトについて

2026.02.18

オブジェクトの呼称と種類

GLOOBEのオブジェクトは大きく分けて3種類に分類されます。
まず、【専用オブジェクト(.glm)】と呼ばれる構造体や仕上げ、手摺といった建築要素に特化した専用属性を保有したオブジェクトです。

次に【汎用3Dオブジェクト(.glm)】と呼ばれる汎用的に形状を作成編集できる自由度が高く様々なデザインや検討が可能なオブジェクトです。

最後に【カタログ部品(. xv3/svg)】と呼ばれるメーカー住設、建具、家具、添景等、施工部材といった多種多様な形状に情報付加されているオブジェクトです。さらに、カタログ部品の種類には2種類があり、1つは「Archi Master」と呼ばれる、一般的に使用できる部品。 もう1つは「3Dカタログ部品」で、詳細検討時に使用できるメーカー部品です。

図1:GLOOBEオブジェクトの種類概略図

主な特徴や性質

【専用オブジェクト】は、システム設定された各種パラメーターを備えており、GLOOBEの得意とする法規チェックや自動化ツールと連携することで、整合性の担保や作業効率の向上、自動集計に特化した仕様になっています。既に必要な情報設定がされている為、ルールや入力規則、環境構築やメンテナンスが容易で、安定した運用が可能です。

画像1:専用オブジェクトの法規LVS連携の画面

【汎用3Dオブジェクト】は、立体形状作成ツールを用いて自由に形状を作成できる点が特徴です。作成したオブジェクトは、例えば床の間セットやドアノブなどを登録しておくことで、別プロジェクトでの再利用や、社内標準品として整備して配布などの活用を行うことが可能です。これにより、設計の自由度と効率性が高まります。

画像2:汎用3Dのツールの種類とテンプレート化

【カタログ部品】は、付属アプリである「Archi Master」や「3Dカタログ(有料)」からダウンロードして使用します。メーカー部品が多く取り揃えてある為、高精度なオブジェクトを利用する事ができます。また、テクスチャー、照明照度、反射、透過等の属性がすでに設定されているため、オブジェクトに情報を付加する事無くモデルに配置し、V-styleレンダリング(オプション)をかけるだけで高精度のパースやパノラマ画像を作成する事ができます。

画像3:カタログ部品のダウンロード画面
画像4:V-styleレンダリング例(提供:福井コンピューターアーキテクト(株))

作成/編集方法および難易度

ここまで、3種類のオブジェクトについて説明してきましたが、1つ目に挙げている専用オブジェクトについてはソフト内コマンド操作による作成になる為こちらの章では省略し、残りの2つのオブジェクトについての説明をさせていただきます。

まず、【汎用3Dオブジェクト】は、立体作成用の多様なツールが用意されている為、形状については直感的に作成できます。Revitネストファミリの様な入れ子設定や各部材を構成しているパーツ毎に属性情報を入れる事ができない為、作成難易度は低いです。

また、RevitファミリやSketchUP等の3D形状の取り込み、専用オブジェクトで作成したものを汎用オブジェクト変換もできますので自分の得意なソフトにて3D形状を作成する事ができる為、自由度が高いです。

図2:Revitファミリ読込と汎用3D編集

【カタログ部品】はXVL形式のオブジェクトですので、基本的にはユーザーが作成、編集する事はできませんが、3Dカタログに含まれる住設などのメーカーカタログのオブジェクトは、パーツや面材をカスタマイズできるため、ショールーム感覚でBIMオブジェクトを簡単に作成することが可能です。

画像5:XVL編集画面
画像6:3Dカタログのメーカー住設のカスタマイズ画面

オブジェクトが提供される環境

3Dカタログサイト(メーカー建材) (有料)2025年12月時点

200社、5300以上の建材、住宅機器、インテリア製品、素材がダウンロード可能

画像7:3Dカタログサイト画面

DATA STATION(有料)2025年12月時点

160000以上の建材、添景、インテリア製品、素材がダウンロード可能

画像8:DATA STATIONサイト画面

補足説明事項

GLOOBEでは、Revitネイティブデータ(.rvt)を読み込むことが可能で、建具や部屋などのオブジェクトに法的情報を付加することで、法規LVS判定を行うこともできます。

現在、Revitで付加した属性情報の多くは連携可能であり、ソフトウェア間の共存や共創に向けた取り組みにも積極的に開発を行っている為、今後のBIM確認申請や施工連携に期待できます。

執筆者

スターツCAM株式会社
BIM生産設計部 東京BIM設計室 室長
秋場 和果子